コラボレーターの紹介
住 政二郎 教授
博士(外国語教育学)関西学院大学 生命環境学部 教授
広義には、人はどのようにして第二言語を学ぶのか、そして,そのプロセスに「道具」はどのように関係しているのか、という問いに関心を持っています。
こうした関心を教育機関のコンテクストに落とし込みながら、第二言語習得と
テクノロジー利用の関係性について研究し、デジタル教材や学習支援システムの開発と応用、授業と連動した測定と評価方法の開発に取り組んできました。
また、最近では、人が「英語資本(Linguistic Capital in English)」を獲得しようとする営為は、当事者らにとって、どのように意味づけられ、構造化され、
また再生産・再投資されているのか、社会文化的視点から研究しています。
ALL FAMILY ENGLISH をおすすめします
人はどこで、どのように英語を学ぶのか? という問いに関心を持っています。
子どもが生まれてからは、この問いにそれまで以上に真剣に向き合うようになりました。
答えを探し、自身の不安を解消するために、英語で保育をするプリスクールや、インターナショナルスクールの幼稚園に子どもを通わせる親御さんへのインタビュー調査をはじめました。
調査を通じて興味深いことが分かってきました。親御さんが共通して口にする「良かったこと」は、
「リスニング力が向上した」、「スピーキング力が向上した」、といった英語力についてではなく、
子どもが英語に「慣れた」というものでした。
意外な回答ではありましたが、これはとても重要な要素を含んでいると直感しました。
子どもの成長は早く、その吸収力には驚くものがあります。しかし、これは子どもに特別な能力があるからではなく、子どもは新しい環境に極めて早く「慣れる」ことができるからではないかと考えています。
教室や教科書ではなく、日常生活は「言葉」が生まれる瞬間に溢れています。
そこには伝える喜びや驚きなど「感情」が伴います。
日常を素材に、少しだけでも、少しずつでも英語を取り入れることで、英語で話すこと、
英語を聞くことに「慣れる」ことは、その後の大きな財産になると思います。
「覚える」・「教える」のではなく、「楽しむ」ことを大切に、親子だからこそできる新習慣になることを
願っています。